これから『擦って飛ばす』っていう言葉がこれから広まっていくんじゃないかという話をしました。
ちなみに擦って飛ばすという技術自体は、全く新しいものでもなく昔からあるものです。
飛ばし方の技術
- 押して投げる
- 抜いて投げる
- 擦って投げる
ボクが知ってる限り、この3つのうちどれかができているとある程度ダーツがまとまってくるのではないかと思っています。(他にもあったらごめんなさい。)
トッププレイヤーでも、基本的にこの3つのカテゴリに当てはまると思っています。
●●抜きが市民権を獲得
特に最近だと、『抜いて投げる』というキーワードが一気に広まりました。
スティールダーツに取り組む人が増えたのも一因ですが、ネットの影響が大きいのではないかと思っています。
たぶんこれからは、抜いて投げるという言葉と同じくらい擦って投げるという言葉も市民権を得るのではないかと思っています。
擦って投げるとは?
ダーツを飛ばす時に、バレルに摩擦を加えることでダーツを飛ばすという技術です。
人差し指がキーポイントになるのですが、バレルの側面を擦るようにリリースしていくのでこう呼ばれています。この擦って飛ばすという技術が身につけば、リリースが綺麗に出てトッププレイヤーのような手首の返しをすることができます。
この擦って飛ばすという技術ですが、実はそこまで難しいものではありません。なぜなら擦って飛ばすのに向いているバレルが既に製作されているからです。
これはもうバレル様々です。バレルに頼って投げちゃいましょう。
擦って飛ばすのにオススメなダーツ
押し投げに向いているダーツがあれば、抜くのに向いているダーツがあり、また擦って飛ばすのに向いているダーツがあります。
最近の中で、オススメなものをいくつか紹介したいと思います。
[コスモダーツ]百花繚乱 岩田夏海(いわたなつみ)モデル
最近投げたダーツの中では、[コスモダーツ]百花繚乱 岩田夏海(いわたなつみ)モデルがピカイチで擦りやすかったです。人差し指でバレル側面を擦っていくのが、簡単だと感じるダーツです。
・長さ 42.0mm
・重さ 17.5g
・最大径 7.4mm
バレルエンドの刻みと、緩やかなテーパがグリップの力を上手く分散してくれます。テーパが勝手にグリップポイントを誘導してくれるようなダーツです。
重心バランスもいいし、長さもいいですね。たぶん次の給料日がきたら、このバレル買うでしょう。投げてて飽きない、楽しい!そんな風に感じさせてくれるダーツです。
手首を上手く返すという技術を実現しやすいモデルなのかなと思います。
岩田夏海(いわたなつみ)選手は、まだ無名かもしれませんがダーツを綺麗に飛ばすプレイヤーです。JAPAN(ジャパン)レデイース8に入るか入らないかくらいの実力を既に持っていまし、またこれからさらに伸びていく選手だと思います。
気になる人はぜひ投げてみて下さい。
【キングスジャパン】プレミアムエディション キングス2
あと扱いやすいといえば、キングスジャパンのモデルも外せないと思います。
・長さ 41.5mm
・重さ 17.5g
・最大径 7.25mm
キングスジャパンのダーツ設計がバレルマニア心を擽ります。
[コスモダーツ]百花繚乱 岩田夏海(いわたなつみ)モデルを投げてみて、もう少しグリップ部分に厚みが欲しいなと思ったら、次に投げてみるのはキングス2だと思います。
リリース時に、がっつり手の感触を味わって投げることができます。なぜこれほど、上手く作れてるのか謎ですがバレルとしての完成度がかなり高いです。
まだキングスジャパンのバレルを投げたことがない人がいれば、ぜひ投げてみるべきです。海外製のバレルとは、また一味も二味も違った感触を味わうことができます。
ボクの文章で伝わるかわかりませんが、キングスジャパンのバレルはかなりいいと思いますよ。
【ジーズダーツ】マーベラス3S 江口祐司モデル
有名プレイヤーモデルでいえば、江口祐司(えぐちゆうじ)選手のモデルはいつも投げやすいんですよね。
・長さ 39.0mm
・重さ 16.5g
・最大径 7.1mm
以前出したモデルの軽量バージョンです。昔から投げやすくて人気なバレルですが、変わらず投げやすい。擦ってリリースしやすいなという印象です。
【ジーズダーツ】マーベラス3S 江口祐司モデルについては、江口祐司(えぐちゆうじ)選手のようにプッシュっぽい投げ方でもいいですし、またバレルを擦るような投げ方の両方に対応していると感じます。
的に向かって、手首を出していくだけでもバレルが綺麗に手から離れてくれるので、技術がなくてもそこそこバレルの性能だけで飛んでいってくれるようなダーツだと思います。
【ターゲット】BANDIT(バンディット)後藤はづき選手モデル
以前このブログでも既に取り上げたBANDIT(バンディット)後藤はづき選手モデルですが、これも擦って投げるのが簡単になるダーツです。
≫[ダーツレビュー]REBEL BANDIT(レーベル バンディット)後藤はづきモデル
上記で紹介したバレルは、間違いなくいいんですが予算が割りと高いです。それに比べてこのモデルは、タングステンバレルにしては値段が7,000円台で購入できるのでお財布に優しいです。
・長さ 37.0mm
・重さ 17.5g
・最大径 7.8mm
擦って飛ばすとはなんぞや?と気になる人は、これくらいの値段のバレルから始めてみてもよいかもしれません。
もしかしたら『お!全然違う!』と感じて貰えるかもしれません。長さも37.0mmですし初心者でダーツを始めたばかりの女性にも扱いやすいのではないかと思っています。
今までショートバレルで押して投げてたけど、擦って投げる技術にもチャレンジしてみたいという人にオススメしたいダーツになっています。
【ターゲット】MARAUDER(マローダ) 井上未来モデル
同じくターゲットから発売されているMARAUDER(マローダ) 井上未来モデルですが、これもいいんですよね。
・長さ 40.0mm
・重さ 16.5g
・最大径 7.0mm
このバレルくらいテーパーがわかりやすく設定されていると、逆に押し投げだと対応できないかもしれません。
擦って投げるという技術がなければ、このバレルは上手く飛ばすことができないと思います。実際に試し投げして確かめて欲しいのですが、親指で押して投げるにはちょっと無理が出てくると思います。
擦って投げるとはどういうことか?それを学びたい人は、ぜひ検討してみて下さい。値段も、BANDIT(バンディット)後藤はづき選手モデルと同等なので入門編としてはいいのではないかと思っています。
【トリニダード】Arguello(アルゲリョ)田中美穂モデル
段々どんなバレルが擦って飛ばすのに向いているか分かってきて貰えたのではないでしょうか?
他メーカーであれば、田中美穂(たなかみほ)選手モデルの【トリニダード】PROモデル Arguello(アルゲリョ)もオススメですよ。
・長さ 42.0mm
・重さ 18.5g
・最大径 7.4mm
バレルスペックはオーソドックスな数値ですが、このテーパーが極めて擦りやすい。人差し指で、バレル側面を擦って投げてみて下さい。
そうすればこのバレルはめちゃくちゃ綺麗に飛んでいきます。逆に押し投げだと、これも投げにくいのではないかと思います。
バレル中央部の膨らみに、人差し指を配置してそこから擦っていくように飛ばします。そうすると、人差し指に引っ張られて親指もついてくるので自然にキレイなリリースをすることができます。
おわりに
いくつかオススメバレルを紹介させて頂きました。
実はこれ以外にも色々あるのですが、書き始めるとキリがないので特にわかりやすいダーツを中心に紹介しました。
擦りやすいダーツの形状とか特徴が少しでも伝わればいいなと思います。またオススメなものがあれば、追記していこうと思います。
よかったら参考にしてみて下さい。