セットアップの正解はあるのでしょうか。
一般的に言われるセットアップについては、全くしないプレイヤーも増えてきました。ではセットアップとは何でしょうか。ダーツ仲間と話していて面白い意見がでたのでシェアしたいと思います。
[結論]セットアップで大切にしているのは、毎回同じ景色が見えること
セットアップで必要なのはダーツを的と合わせることではありません。セットアップで必要なことは、いつも同じに景色に構えることです。
ダーツというのは毎回同じ動作を繰り返すスポーツです。そして毎回同じ動作を繰り返し行なうためには、毎回同じスローラインの位置から投げなければなりません。
スローラインによっては、絵柄や文字がかかれていてそれを目印に同じ位置に立つことができるかもしれませんが、全てのスローラインにそういったマークがあるとは限りません。全く目印がないスローラインに立ったとしても、毎回同じ景色を見る必要があります。
そのために必要なのがセットアップだという考え方です。では同じ景色を見るために何が必要で何が不必要か書いてみたいと思います。
ダーツを目線に合わせる必要はない
セットアップでダーツを目線に合わせる必要はありません。
よく初心者の方が、ダーツを目線の先に合わせようとして目線が泳ぐことがありますが、そういった動作は逆にミスを招く原因になります。なぜかというと、目線をダーツに合わせた時点で焦点位置がダーツになってしまい正確に距離感を感じることができなくなってしまうからです。
目線はあくまで的及びその空間を見るようにしましょう。決してその目線上にダーツを無理やり合わせたりする必要はありません。
初動位置の確認
セットアップはあくまで初動の位置です。
毎回同じ動作を繰り返すためには、初動位置を一定にする必要があります。(一定にする必要といってもあくまで感覚値でOKです。)だからセットアップについてはルーティンを守るようにしましょう。
例えば毎回スローラインの後ろから5歩でセットアップするといったルーティンがあるとしたら、それは毎回守るようにしましょう。上手いプレイヤーのセットアップはスローラインに立つ前から既に始まっていることが大半です。ぜひこの辺りはプロの試合動画を見てみて下さい。
上手い選手ほど、機械のように毎回同じ動作をセットアップ前から繰り返しています。またそういった上手い選手が、ミスをする時はセットアップまでの流れが狂った時が大半です。
セットアップで固める必要はない
これは中級者クラスに多いのですが、セットアップで体をガチガチに固める必要はありませんん。
これをすると体が動かなくなり、結果ミスに繋がりやすくなります。特に試合となると、練習以上に体が固くなることがあるので、練習時点からセットアップで固める動作をしているとさらに悪い状態として試合に現れてしまいます。
セットアップについては、固めるのではなくリラックスした状態を目指して下さい。脱力できているかどうか、こういった自分の体の状態を確かめるのもセットアップ時点で行っておくべきことです。
入るイメージを大事にする
セットアップで大事にすることは狙うことではなく、入るイメージを持つことです。
狙うという意識が強すぎるとセットアップの次に行なうテイクバックという動作をする妨げになります。そうではなく入るイメージ、又は一連の入るまでの体の動作をイメージしながらセットアップしてみて下さい。
これだけ覚えておいて欲しいのは、セットアップでいくら狙ったからといってすぐにダーツが飛ぶわけではありません。そのあとにテイクバック→リリースという二つの動作が控えているということです。
決してセットアップで狙う!という風に思わないことです、楽に脱力してリラックスして投げることができれば、結果ダーツは思い通りに投げることができます。
以上
セットアップで練習することは、いつも見えている景色を感覚で覚えることです。
これが身につけられるかどうかでスコアが安定するかどうかが変わってきます。
プロレベルになるとこの見える景色を寸分狂わず再現することができます。ダーツの距離がズレていることに気づいたり、高さがズレていることに気づいたりすることができるようになります。
そこまでは求めませんが、ぜひ景色を一定にするという考え方を身に着けて貰えたらと思います。よかったら参考にしてみて下さい。