先日ネタ半分で公開したダーツユーザーがバレル沼にハマる悪循環のパターンという記事が、思った以上に反響がありました。
実はバレル沼以外にも、今まで色んな沼にハマってきた過去があります。
この際なので、今までハマってきた沼を紹介していきたいと思います。今回紹介するのは、動いちゃダメ沼というゴロが悪いですが、体は動かさない方が良いという幻想に捕らわれてしまったお話です。
動かさない沼
ダーツをする人なら誰でも聞いたことがあるアドバイス、それは「●●は固定して~」という言葉ではないでしょうか。
半分あたりで半分はずれの話
これ半分当たってはいるのですが、半分外れています。
もちろんダーツというスポーツは、的を狙うスポーツなので体は動かないに越したことはないかもしれません。ただ射撃のように、勝手に玉が飛んでいくはずもなく体の力をダーツに伝える必要があります。
体のエネルギーをダーツに伝えるということは、体を動かさないわけにはいきません。だから、この「●●は固定して~」といアドバイスは、半分当たりのようで半分外れています。
イップスの可能性
固定する、動かさないようにするというキーワードの延長線上には、世にも恐ろしいイップスが控えています。ダーツにおいて、ある程度の固定は必要かもしれませんが極度の固定はイップスを助長します。
イップスはメンタルの話で片付けれることも多いですが、実は体の動かし方で解消できる場合が殆どです。そのために必要なのが、固定しないや動かしていいというキーワードになります。
動かさない沼は至るところにある
動かしてはいけないというキーワードが如何に恐ろしいか分かって貰えたと思います。それなのに、ボク達はダーツをし続ける中で「●●は固定して~」というキーワードを至るところで聞きます。
ボクが今まで「●●は固定して~」というキーワードを聞いた場所を紹介していこうと思います。
ダーツ場
やはり最初に「●●は固定して~」というキーワードを聞いたのは、ダーツバーでした。
当時仲が良かった常連の人に教えて貰った気がします。その人も悪気があって言ってるわけではないのですが、初級者同士のアドバイスはあまり当てになりません。
恐らくその人も誰かから聞いた、アドバイスをボクに教えてくれたのだと思います。幸い当時ダーツをする時は基本ベロベロに酔ってたので、全くその人の話しを聞いていませんでした。運良くこの時点では沼にハマることはありませんでした。
ネット情報
次に多いのが、ネットからの情報ではないでしょうか。
最近ようやくダーツ界隈の技術論も進化してきて、「●●しちゃだめ~」という禁止論を言う人も減ってきたのですが、まだまだネットにはこういう情報が溢れています。大体は、昔に書かれた情報とかダーツをかじったくらいの人が書いた情報が殆どです。また固定というキーワードの度合いがあやふやだったりすることがありました。
こういう情報は鵜呑みにしてしまってはいけません。実はこのブログを始めた動機も、ネット上に確かな情報が少ないことが理由でした。特に「●●しちゃダメ」という情報が多かっただけに、もっと自由でいいんじゃない?という発信をしていきたいなと思って始めたのがキッカケです。
なのでこのブログでは、一度も「●●しちゃダメ、●●は固定して~」という話はボクが信じていないのでやっていません。
トッププレイヤーの動画を観て誤解
ボクが陥ったのは、コレでした!
上手い人の動画を観て、全く体が動いてないように観えるのでそのマネをしていたんです。でもこれが大きな間違いでした。
動画って、動きがある程度補正されて見えてしまうということに後になって気づきました。また細かな動きまで、中々カメラでは捉えることができません。この勘違いから、一度動かさない沼にどっぷりハマっちゃいました。
特にトッププレイヤーの動きがなぜ動いてないように見えるかというと、それは必要最小限の動きで効率良くダーツにエネルギーを伝える方法を知っているからです。これを初心者時代のボクは分かっていませんでした。
初心者がいきなり最小限の動きで、ダーツをコントロールしようと思っても無理があるんですよね。まず初心者のうちは、大きな体重移動を行う中でどの動きが効果的にダーツにエネルギーを伝えることができるか理解するべきです。
これからダーツをしていく人、または動いちゃダメという固定概念にハマっている人はぜひここを見直して貰えたらと思います。トッププレイヤーは、ダーツにエネルギーを上手く伝える熟練者だということです。
沼から脱出するために
バレル沼については、抜け出すのも抜けださないのも本人の自由だと思っています。
ただこの動かさない沼だけは、すぐにでも抜け出した方がよいです。では抜け出すには、どうしたらよいでしょうか。
固定概念を捨てる
体は動かしてはいけないという固定概念をまず捨てましょう。
体は動かしてもいいんです。トッププレイヤーでも、小さな動きですが必ず体は動いています。また肘を固定したり、手首を固定する必要もありません。
できる限り自由に動く体は、そのままにしておきましょう。固定したからといって、ダーツが上手くなるわけではありません。まずこの固定概念を捨てるところから始めましょう。
リアルでダーツを観る
そしてリアルでダーツを観ることが上達への一番の近道です。
トッププレイヤーを観ても、必ず体の細かな部分が動いています。これは動画では決してみることができません。
ぜひ時間があれば、上手い選手の動きを観察するようにしてみて下さい。そこには、上達へのヒントが色々と隠されています。またコミュニケーション力があれば、直接トッププレイヤーに疑問点をぶつけてみても良いと思います。
あなたにとって、思ってもみなかった貴重な意見が聞けるかもしれません。ぜひ動画や話だけを信じるのではなく、自分の目で見たリアルな感性を信じるようにしてみて下さい。
おわりに
今回は、数ある沼の中でもメジャーな動かさない沼を紹介してみました。ダーツを頑張ってやってきた方であれば、一度はハマったことがあるのではないでしょうか。
この沼からは早く抜け出した方がよいです。抜け出せないと、いつかイップスになる危険性もあります。
また別の沼について、時間があったら書いてみよう思います。よかったら参考にしてみて下さい。