リリースについて正解はあるのでしょうか。
リリースについては、大きく二つに分けられます。ダーツを離す瞬間と離したあとの形です。
ダーツを離す瞬間のことをリリースインパクトやリリースの瞬間と表現することが多いです。またダーツを離したあとの形をリリースの形やフィニッシュの形と表現する方が多いですかね。
そんなリリースですが、正解はあるのでしょうか。
[結論]リリースは全体の結果、部分的に作るものではない
よくリリースだけ切り離して課題にする方が多いように思います。
私もその一人でした。でもこれってあまり意味がないんじゃないかと最近思っています。
なぜならリリースはテイクバックに左右されますし、またグリップやセットアップ、スタンスにも左右されてしまうからです。だからこそリリースインパクトというのは全体のリズムで作られるものですし、フィニッシュについては全体の結果でしかないと考えられます。
つまりリリースだけ切り離して考えても意味がなく、リリースは全ての動作の結果であると考えていいのではないかと思います。
リリースの瞬間は感覚
リリースの瞬間どうしているの?と聞かれることがありますが、これは感覚としか言いようがありません。
コンマ数秒の動作を考えて行うことの方が不可能のように思います。敢えて意識していることでいえば、毎回同じ動作を行うこと。
そのために何を意識しているかというと、全体のリズムです。リリースだけイメージしても意味がなくセットアップからテイクバック、また足の体重移動からリリースといった感じで、全てを一連の動作としてそのイメージをリズムとして意識しています。ですからリリースが早いと感じる時は、リリースインパクトだけ遅くしても意味がありません。
セットアップから全てのリズムを遅くする必要があるのです。これ意外と理解していない方が多いのではないのでしょうか。
例えばテイクバックが早い人がいた場合、テイクバックだけを切り取って遅くすることはできません。テイクバックが早いのには理由があるということです。
大概が体のバランスが取れていないことが原因なのですが、改善したい部位と実際に改善しなければならない部位は別だということがダーツは往々にあるスポーツです。
フィニッシュの形だけ意識しても無駄
フィニッシュの形だけ切り取って変えようとしている人が多いです。
またフィニッシュの形だけ決めて投げようとする人も多いです。これはあまり意味がないのではないかと思います。なぜなら前段にも記載していますが、リリースはあくまで全体の結果だからです。
フィニッシュの形だけ切り取って変えようとしても、既にそれまでの動作で結果は決まってしまっているのです。だからそこだけ切り取って変えようとしても、無駄になってしまいます。
またリリースの形だけ変えようと思うと、無理に手を捻ったり返したりすることになり、それが肘を痛めてしまったり手首を痛めてしまったりする原因にもなりかねません。
トッププロのリリースを見ていると、確かにキレイにフィニッシュの形がとれています。ただそれはあくまでも、一連の動作の結果であると考えて下さい。そこだけイメージしても意味が無いのです。
またフィニッシュの形だけ考えてリリースしている人にありがちですが、矢角が出ていないことが多いです。リリースでは空間にダーツという物体を投げないといけないのですが、そのための投げ上げるという動作がフィニッシュの形だけに拘ると出来づらくなってしまいます。
これはまた別途詳しく書かないといけないことだと思いますので、今回は触りだけ書いておきます。
以上
今回はリリースについて書かせて頂きました。
結論として、リリースは全体の結果であり部分的に作るものではないということを理解して頂ければと思っています。全体の結果でしかないので、リリースについては敢えて詳しく書かない方が良いのかなと思っています。
リリースに拘り出すと、ダーツの迷路にハマりやすいですからね。コンマ数秒の世界にチャレンジするのは、余程感覚が優れている人でないと厳しいと思います。それよりは全体のリズムとして、考えた方がリリースについては簡単になるのではないかと思います。
よかったら参考にしてみて下さい。
パート2についても作成しましたのでこちらもよかったら見てみて下さい。