チップについて書いていきたいと思います。
そろそろダーツ歴も10代の頃から合わせると十数年になってきたので、こういう基礎的な内容も書いていい側になりつつあるのかなと思います。
今でこそ良い製品が出ていますが、昔はUNICORN(ユニコーン)チップやら香港チップ、最強チップやら使ってた時期がありましたw
もうポキポキ折れて当時は大変でした。
懐かしい思い出です。
今はそう考えると頑丈で良い製品が出ているなと思います。
ソフトダーツの歴史は、チップの歴史と共に進化してきたといっても過言ではありません。
チップについて語ろう!
実際みなさんチップってどうやって選んでますか?
今回は、そんなチップの選び方について書いてみたいと思います。またオススメなチップも数点紹介していきたいと思います。
特にダーツを初めてまもない場合「チップ?ダーツの先端につけるもの?どれ選べばいいかわからない!」と言った方もいると思うので、そういった方向けにも書いていきたいと思います。
チップの基礎知識
まずは簡単なチップの基礎知識について書いていきたいと思います。
ちなみに呼び方ですが、「チップ」でも「ティップ」でもどっちでもOK!です。発音の違いくらいに思って頂いてよいのかなと思います。
ダーツ先端の部分のことをチップと呼びます。
チップの種類(規格)
チップには、いくつか種類があります。
「2BA、4BA、No5、1/4(ハウスチップ)」などの呼び名がありますが、これは全てネジ穴の規格が違うと理解して下さい。またそれぞれの規格について互換性はありません。
ネジ穴は、ダーツ本体であるバレルに依存します。なのでバレル有りきで、チップは選ぶ形になると思います。
また慣れてくればネジ穴の好みがわかれてくるので、逆に好みの規格に合わせてバレルを選ぶということをしたりもします。
2BA
広く一般的に普及しているネジ穴規格です。
バレル側に差し込む構造となっています。バレルの種類も、一番多く発売されているのが2BA規格です。
4BA
2BAとネジ構造が逆になっています。
上記でも記載しましたが、ネジ穴はバレルに依存します。4BAの場合、バレルの名称に「アキュートやスリーク」という名前がついているものでないと使用することができません。
画像を見て貰えるとわかるのですが、バレル先端からネジ山が出ています。
初心者から選ぶ人は、少ないかもしれないです。
No.5
MONSTER(モンスター)とL-style(エルスタイル)というメーカーが共同開発した新規格です。
形状は、2BAと似ています。しかし幅が約1.6mm細く設計されています。
イメージとしては、2BA規格と4BAタイプの規格の間に位置するイメージでしょうか。
2BAより前重心バレルが作りやすいですが、4BAほど前重心バレルを作ることはできません。4BA規格のチップ耐久性が高くないからこそ開発された規格のようです。
1/4(ハウスチップ)
もう一つ番外編として紹介するのが、1/4というハウスチップで使用されている規格です。
なぜかというと規格が違うからです。ハウスチップの場合、耐久性重視で作られているためチップ幅が約5.5mmと広く作られています。
一応知識程度に覚えておいて下さい。
チップのサイズ
規格について理解して頂いたところで、次はチップのサイズについて書いていきたいと思います。
「ショート、レギュラー、ロング」という3種類に分かれています。また「ショート、ロング」サイズについては2BA規格で作られていることが多いです。
基本的には、レギュラーサイズを選ぶ人が多いです。また女性の方だとショートサイズを選ぶ方もいるでしょう。
またロングサイズはグルーピングに有利ですが、刺さったあとに「ビヨヨよ~ん!」とダーツがしなります。ボクも一時期使っていましたが、この刺さった感触に違和感があり今は使っていません。
ショート
ショートサイズと呼ばれるサイズがあります。
メーカーによって若干長さは異なりますが、全長21.0mm~24.0mm程度のものをショートサイズと呼ぶことが多いでしょうか。
レギュラー
通常一般的に使用されているサイズです。
ロング
ロングサイズと呼ばれるサイズがあります。
どうやってチップを選んでいるのか
特にプロや上級者が、どのようにチップを選んでいるか書いていきたいと思います。ボクの考え方や周りの仲間たちの意見をまとめてみました。
刺さり方
一番はこれでしょう。
刺さり心地が気持ち良いということは、大前提です。刺さった感触に違和感があれば、まず投げても楽しくないですし入っても楽しくないです。
デザイン
デザイン重視という人も多いです。
最近であれば、色が豊富に発売されているチップもあります。ダーツ全体のデザインに合わせて、チップを決めるという人もいるでしょう。
バランス
飛び方のバランスを考えてチップを選んでいる人もいます。
確かに「ショート、レギュラー、ロング」とサイズを変えると若干飛びが変化します。また刺さったあとのバランスも変わります。
こういったことに気をつけて選んでいる人もいます。
フォルム
デザインやバランスと似ていますが、全体のフォルムを大事に選んでいる人もいます。
シャフトを長くしたらチップを短くしたり長くしたりと、他のパーツとの組み合わせ方でチップを変えている人もいます。
メーカー縛り
ダーツプロの場合、スポンサーして貰っているメーカーのチップを使用しているという人が殆どです。
だから早くにスポンサーが付いた人は、他のチップの種類を知らないということもあります。
また一般の方でも「チップ、シャフト、フライト」を同一メーカーに統一している人も多いでしょう。
そういった場合は、必然的に使用するメーカーのチップを使うことになります。
チップはどれを選べばいいの
チップ選びに迷っている人のために、ボクがオススメするチップを幾つか紹介していこうと思います。
基本的に、まず初めはこの3つの内どれかから選んで貰ったら失敗はありません。
【L-style】プレミアムリップポイント
L-style(エルスタイル)から発売されているプレミアムリップポイントです。
チップといえばL-style(エルスタイル)というくらい最も有名なメーカでしょう。
スペック
重さ : 0.29g
最大径: 5.28mm
全長 : 24.52mm(ネジ山含まず)
規格 : 2BA
ネジが特殊構造でプレイ中にチップが、緩んで取れてしまうことはありません。
またチップに凸凹があるので、チップに中指や薬指を沿えるプレイヤーでも指が滑りません。今までプラスティック製のチップだと、どうしても指から滑りやすかったのですがその常識を変えたチップです。
またカラーバリエーションも豊富にあるので、ダーツをオシャレにしたいという人にも向いています。
【COSMO】フィットポイントプラス
COSMO DARTS(コスモダーツ)から発売されているフィットポイントプラスです。
COSMO DARTS(コスモダーツ)は、L-style(エルスタイル)と並んでチップの製造に定評がある会社です。
スペック
重さ : 約0.3g
最大径: 5.7mm
全長 : 25.0mm(ネジ山含まず)
規格 : 2BA
一本一本使い切りでチップを使いたい人にオススメです。パッケージが他社より工夫されています。
また非常に頑丈で、刺さりもガシッ!とボードに刺さるので気持ちよいです。またPLUSツールという付属品を使うと、チップが緩まないのでストレス無くプレーすることができます。
素材によって、手触りが違うので色々触ってみると良いかもしれません。またカラーバリエーションも豊富にあるので、デザイン重視の人にもオススメです。
【CONDOR】コンドルチップ
バレルメーカーのTRINIDAD(トリニダード)と同じ会社が製作しています。
スペック
重さ : 約0.3g
最大径: 5.7mm
全長 : 24.5mm(ネジ山含まず)
規格 : 2BA
L-style(エルスタイル)やCOSMO DARTS(コスモダーツ)より後発的に発売されたモデルですが、
刺さりが良くて、緩まずに、折れにくいという三拍子揃ったチップです。
特に頑丈さは、他メーカーよりもあるかもしれません。素材に粘り気があるので、折れることは殆どありません。曲がっても、手で戻せるので長持ちです。
またPLUSツールと似たようなもので、チップロックというものが付属しています。それを使ってチップを締めれば、まず緩むことはないでしょう。
またカラーバリエーションも豊富にあるので、デザイン重視の人にもオススメです。
試してみよう
初心者であれば、まずこの3つのメーカーは必ず投げてみて下さい。
他のメーカーからもチップは発売されていますが、この3つより優れていると感じるものは今のところありません。
よかったら試してみて下さい。
チップは消耗品
またチップは、基本的に消耗品です。
使えばどこかで寿命がきて、買い直す必要がでてきます。昔より耐久性が上がっているので、折れることは減りましたが曲がることはまだまだあります。
尚更コストパーフォーマンスも良い、上記3つのメーカーから選ぶのが得策ではないかと思います。
おわりに
今回はチップの基礎知識やオススメチップの紹介などをさせて頂きました。
チップの性能は、ここ数年で格段に上がっており書い直す頻度も減ってきたように思います。それに比べて、メーカーからは新しい製品が続々発売されています。
どれを使ったらいいの?と迷っている人向けに記事を書いてみました。たまにはこういう基本的な話も良いですね。
これからダーツを始める方や、まだ初めて間もない方の参考になれば嬉しいです。よかったら参考にしてみて下さい。