セットアップについて大事なことは、同じ景色が見えることだとお伝えさせて頂きました。またセットアップ時に、ダーツを目線上に無理に合わせる必要がないということもお伝え致しました。
詳しくは理解したいという方は、
を見て貰えたらと思います。
試合動画
では次に実際どういう風にセットアップしているか動画を見ながら考えていきたいと思います。
早投げで有名な二人のプレイヤーの試合です。一人目はMichael Smith(マイケル・スミス)で一度このブログでも取り上げさせて頂きました。
もう一人はRicky Evans(リッキー・エバンズ)というプレイヤーで昨年Simon Whitlock(サイモン・ウィットロック)にも勝ったターゲットで売り出し中のプレイヤーです。
二人とも動画を見て頂ければわかりやすいのですが、セットアップ時点で無理にダーツと目線を合わせる動作はしていません。
同じように景色を見て、同じように投げるということをしているだけです。決して適当に投げているというわけではなく、一定のルーティンでセットアップして同じ景色を確認しながら投げているだけです。
あらためてお伝えしますがセットアップで大事なことは毎回同じ景色が見えることです。
二人ともセットアップから投げ終わりまで同じところに投げ続ける時は目線が動かないのが分かってもらえますか。これが基本でありダーツのコツでもあります。
世界を代表するトッププレイヤーに共通することは、セットアップから投げ終わりまで目線がターゲットから外れないことです。
早投げは、あくまでリズムの話しなので実はセットアップとは無関係になります。じっくり構えたとしても、同じ景色を見れなかったら意味がないですし、早く投げたとしても同じ景色を見れていれば、それはセットアップをしっかり行えているということになります。
決して早いリズムで投げているプレイヤーがセットアップをしていない、じっくり構えて投げるプレイヤーがセットアップをしているという訳ではないことを理解して下さい。
Michael Smith(マイケル・スミス)のスイッチング
二人の試合で面白いなと感じるのは20Tから19Tへのスイッチングの場面です。
Michael Smith(マイケル・スミス)のスイッチングについて見て下さい。
20Tから19Tにスイッチングする時に、目線を変えるだけで特にダーツと目線を無理に合わせたりしないことがわかると思います。Michael Smith(マイケル・スミス)の場合、本人に聞いてみないとわからないですがテイクバック時点の景色を大切にしているのではないかと思います。
事実テイクバックまではスイッチングをするにも関わらず体の角度も20Tを狙っている時と変わりがありません。
Ricky Evans(リッキー・エバンズ)のスイッチング
これに対してRicky Evans(リッキー・エバンズ)の20Tから19Tへのスイッチングの場面を見て下さい。
19Tを狙う際に一度構えなおして体の角度を変えてから投げているのがわかりますか。
同じところを狙う際には、一投目構えてから三投目まで一連の流れで投げるRicky Evans(リッキー・エバンズ)ですが、スイッチングの際はまた再度構え直しているのがわかると思います。
これは構えたポジションがRicky Evans(リッキー・エバンズ)にとって投げ始めの景色だと理解して貰えたらいいのではないかと思います。
早投げと言われる二人のプレイヤーですが、細かく見ていくと見ている景色や感覚は違うことがわかって貰えると思います。
おわりに
他の早投げと言われる選手も、リズムや速度という概念で見ると同じですが細かく見ていくとやっていることは全く違っていたりします。しかし共通することは前述したように目線が泳がないこと、投げ終わるまでターゲットを見続けていることです。
この同じ景色を見続けるというのは、簡単なようで難しいんですよね。
また別枠で書こうと思うのですが、目に意識がある限りは同じ景色を見続けることは難しいとだけお伝えしておきます。まずはこのダーツと目線を無理に合わせる必要がないこと、そして毎回同じ景色を見ることがセットアップだと理解して貰えたらと思います。
よかったら参考にしてみて下さい。